三ツ矢サイダー

 

シニアマーケットに向けた「売れる通信販売戦略」

■高齢化社会への対応

7年後の2020年には人口の3分の1が高齢者という、高齢化社会がやってくる。1965年(昭和40年) から2035年まで右肩上がりで高齢化が進み、2003年、今から10年前に成人人口の50%が50歳以上となった。 10年後の2023年には日本の総人口の50%が50歳以上という超高齢化社会がやってくる。  しかしながら、シニアへの対応非常に難しい。何故ならシニアでは無い世代が頭の中の知識を元に対 応策を考えるからだ。しかしながら実際にシニアにならないと分からないことが多いのが現実だ。結果、 ちぐはぐなサービスや商品が溢れることになる。本当の意味でのシニアの求める価値とはずれているため にしっくりこない。このことがシニア対応の難しさなのである。いかにシニアの求める価値にマッチさせ るか。それがシニア対応のKFSである。

■シニア層を理解する

シニア層のインサイトとして、7つのインサイトをご紹介頂いた。時間消費の意識、循環型人生の意識、 本物志向、コミュニティ志向、安心志向、絆重視の意識、そして、人生は引き算の意識の7つである。 特に団塊の世代を中心としたシニア層のインサイトだ。しかもシニア独特の意識構造がある。この意識 の構造をきちんと理解することが重要である。時間があるにもかかわらず、時間を金で買う。このこと はシニア層のライフスタイルをきちんと理解しなくてはそうは思わない。時間があるからなんでも自分 でするのではない。要はある意味限られた時間を有意義に使いたい。自分のための時間を作るためには お金で時間を買ってでも作りたい訳である。  シニア世代の女性はお洒落な方が多い。そういった方にはアンチエイジングも大事だが、より綺麗に なるファッションや化粧が望まれている。しかしながら今まではシニアだからこんなものでいいだろう という商品やサービスが多いのが事実だ。インサイトをきちんと理解する。重要なポイントである。

■シニアむけサービス

通販事業において、コミュニケーション戦略は最も重要な戦略である。店舗を持たない通販にとって コミュニケーション戦略の優劣が事業の浮沈につながる。特にシニア層は時間があるために、コミュニケ ーション戦略をきちんと吟味される傾向がある。さらには、団塊の世代のシニア層は、これまでにシニア とは異なり、パソコンを使える人が多い。会社でずっとパソコンを触ってきた世代である。インターネッ トではシニア世代に届かないと言われたのは、そういう意味では過去の話になりつつある。今後は、 新聞や雑誌、TV広告等と共にインターネットでのコミュニケーション戦略が重要になってくるだろう。  シニア向けのWeb戦略はまだこれからである。パソコンが使えるがネットはあまり見たくないと言う 方も多い。目の問題や煩わしいという理由も多い。しかしながらWebを通じてどうアピールしていくのか。 検討して行く必要がある。

■ソーシャルサービスのシニア向けソリューション

同社のサービスは、一般社団法人ポスタルくらぶで、シニア層(50代以上が60%)を中心に、全国約500万 人の会員を有している組織である。現状で、これだけのシニア層を持っている組織は少ない。特に郵便局とい う組織を介しているために、アクティブなユーザーである信用度も高い。  物販という面でも魅力であるが、シニア層に向けたリサーチを実施する場合も有効である。ネットリテラシ ーが最近のシニア世代あると言ってもまだ数は少なく、調査する場合は偏った結果になりやすい。その点、 ポスタルくらぶを利用すれば精度の高いリサーチが可能な点は魅力である。