スイーツ系男子という言い方は、草食系男子と
共に最近の若い男子の呼び方として定着している。
しかしながら、甘いモノが好きな男性は昔から存
在した。ただ、甘いモノが好きとは大っぴらに言
うのが少し気恥ずかしい雰囲気があった。しかし
ながら時代は変わり、正々堂々と“甘いモノ好き”
と公言できるようになった。結果、スイーツ系男
子という呼び方とともにその存在が公に認められ
るようになってきた。
■スイーツ部・男子スイーツ部
最初にスタートしたのは“スイーツ部”でター
ゲットは女性であった。活動が進む中で、男性に
も意外にスイーツ好きが存在することが分かり、
男子スイーツ部が創設されることになる。特に男
性の場合、機能や性能という見た目とは異なる部
分に執着するのが女性とは異なる点だと言う。ス
イーツに限らず、やたら詳しい専門家はだしの男
性は多い。@nifty では、そういったスイーツ好き
男性を囲い込んだコミュニティを作ることで情報
発信をより詳細化し高度化していった。このあた
りの手法は、古くはパソコン通信時代の会議室に
つながるものである。当時は、シスオペというリ
ーダーが会議室を管理しており、日々、中身の濃
い議論が行われていた。そのような古くからの経
験やノウハウが存分に活かされている。
特に、メンバー参加型のイベントやアンケート
など、双方向型のコミュニケーションが豊富に展
開されていることでも分かる。女性がターゲット
であったスイーツ部から、男子スイーツ部に進化
したことで、その情報量や濃さは一気に進化した
に違いない。
■コラボ-レション
もうひとつの特徴が企業とのコラボレーション
である。企業とのコラボレーションによる品開発
はSNSサイトなどでもよく見かける。Nifty の
コラボ-レションの大きな特徴は、かなり詳細な中
身までメンバーが関与し、その進捗が全て公開さ
れていることだ。それにより、メンバー間の情報
交換も活発化し、より期待が高まっていく。さら
に、情報公開することで、パブリシティ効果が大
きく生まれることである。労せずして広告効果が
得られる訳である。このパブリシティは非常に効
果が高い。一方的な広告と異なり、信用度や到達
度が異なってくる。
その結果、生まれてくる効果が小売りの関心で
ある。発売前からバイヤーに認識して貰うことが
出来、スムーズな店頭化が可能になる。対流通対
策としても非常に効果的であるといえる。
■次のヒット商品
次のヒット商品は”マニアな一般人”が知って
いると言うことが言われている。どのような分野
であっても、マニアな人は一家言持っている。う
まく見方に引き込めば大きな力を発揮してくれる。
しかしながら、逆にトラブルが発生しうまく対応
できないと徹底的に潰される諸刃の剣という面も
ある。
今やネットの世界は情報に溢れている。商品の
評価を知りたいと思えば、通販サイト見れば購入
者の評価を見ることができる。そのような購入者
の評価は、購入のきかっけや決断に大きな影響を
与えている。どんな広告よりもその影響力は大き
い。そのためには、マニアな人を味方にできれば
有用な情報をどんどん提供してくれる。さらには、
メディアは自然に付いてくるのである。パブリシ
ティ効果が歳代になったときの効果は広告費では
換算できない程の効果をもたらす。
”マニアな一般人”この人達とどう付き合って
いくか。よくよく考えなければならないだろう。